石綿障害予防規則や大気汚染防止法等の法令に基づき、石綿含有分析や空気中の石綿浮遊濃度測定等の各種調査・分析を行います。
石綿(アスベスト)検査
石綿(アスベスト)は、天然にできた鉱物繊維で、丈夫で変化しにくい特性を持っており、また目に見えないくらい細い繊維のため、気づかないうちに吸引し、肺ガン、悪性中皮腫等の健康障害を起こす恐れがあります。 弊社では、作業環境測定機関・環境計量証明機関としての長年の実績を活かし石綿障害予防規則や大気汚染防止法等の法令に基づき、石綿(アスベスト)に関する各種調査、分析を致します。 |
分析方法のご紹介
石綿(アスベスト)分析は、大きく次の二つに分けることができます。
■建材や吹付材の分析 | 建材や吹付け材に石綿(アスベスト)がどの程度含まれているか分析を行います。 |
■空気環境測定 | 作業環境・室内環境の空気中に石綿(アスベスト)がどの程度飛散しているか測定を行います。 |
建材や吹付材に含まれる石綿(アスベスト)の分析
弊社ではJISA1481に従い定性・定量分析を行います。この分析により、石綿(アスベスト)が重量の0.1%を超えた場合、石綿製品となり、石綿障害予防規則の適用を受けます。
位相差顕微鏡の観察事例
位相差顕微鏡を使用した分散染色法は、石綿の屈折率と使用する浸液の屈折率の関係によって、各石綿が特有の分散色を呈することを利用した定性方法です。下記に石綿各種の各分散染色浸液における分散色を示します。
クリソタイル (n25℃D=1.55の分散色) |
アモサイト
(n25℃D=1.68の分散色) |
アモサイト (n25℃D=1.70の分散色) |
クロシドライト (n25℃D=1.68の分散色) |
クロシドライト (n25℃D=1.70の分散色) |
エックス線による定性・定量分析
物質にX線を照射すると、結晶構造によって特有の回折パターンを示します。この回折パターンを利用して物質を同定し(定性分析)、回折強度から含有率の定量分析を行うことが出来ます。
▼クリソタイルの回折パターン | ▼エックス線回折装置 |
空気環境測定
「石綿に係る特定粉じん濃度の測定方法」「作業環境測定基準」等に従い、空気中に浮遊する石綿(アスベスト)の測定を行います。下記に一般的な測定手順を示します。
※ご依頼頂く際の注意
建材や吹付材に含まれる石綿(アスベスト)の分析
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分析したい建材や吹付け材の試料の採取を行います。
■ 吹付材や保温材等の柔らかい材料については、異なる3箇所から10cm3程度を採取して、密閉できる容器にまとめて入れて下さい。
■ 石膏ボードや波板スレート等の成形された建材は、3箇所からそれぞれ100cm2程度を採取して下さい。
尚、吹付け材のように飛散性の高い試料の採取にあたっては、石綿を吸引しないように次の措置を行うことが示されています。
■ 石綿粉じん等が飛散しないように、粉じん飛散防止剤を散布しておくこと。
■ 試料を採取する場合には、使い捨て手袋を使用し、防じんマスクを着用すること。 - 検査依頼書に必要事項のご記入をお願いします。検査依頼書はこちら(エクセルファイル40.3K)
- 検査依頼書を同封の上、サンプルを下記まで郵送願います。
〒781-8006高知市萩町二丁目2番25号
(株)東洋電化テクノリサーチ 宛「検査サンプル在中」と記載
TEL:088-834-4836 FAX:088-834-4884
約1~3週間後に報告書を発送致します。
空気環境測定
- 電話での聞き取り調査や現地を下見した上で測定箇所・方法を決定します。
- 後日、弊社作業員が測定に伺います。
- 約2~3週間後に報告書を発送致します。
メンブランフィルターに捕集された石綿の計数のみの業務も受け付けております。
納期は約1週間です。詳しくは、担当営業にお問い合わせくださいませ。
納期は約1週間です。詳しくは、担当営業にお問い合わせくださいませ。